目次
第1章 憲法と平和主義に関する基礎知識(憲法とは何ですか?―A.暴走する危険性のある国家を縛る法のことです;立憲主義とは何ですか?―A.憲法に従って国家の運用を行う考え方のことです ほか)
第2章 戦争法・安全保障政策の問題点とは何か(なぜ安倍政権は「解釈改憲」(=集団的自衛権の行使容認)を行ったのですか?―A.憲法改正は困難と判断したためです
第1次安倍政権の安保法制懇報告書(2008年)の4類型とは何ですか?―A.限定的な集団的自衛権行使・PKOでの駆けつけ警護・多国籍軍支援です ほか)
第3章 9条等改憲の問題点とは何か(憲法96条改正先行論には他にどのような問題がありますか?―A.自民党も安倍首相も都合のいい議論しかしませんでした;憲法改正手続法にはどのような問題がありますか?―A.勧誘広告規制が不十分な一方、公務員・教員の運動規制があります ほか)
第4章 改憲論にどう対抗すべきか(「立憲的改憲論」は対抗論になるのでしょうか?―A.9条改憲派の土俵に乗ってしまう議論です;「平和主義者・天皇」に期待すべきなのでしょうか?―A.天皇という権威にすがるのではなく、私たちの主体性が求められています ほか)
著者等紹介
清水雅彦[シミズマサヒコ]
1966年兵庫県生まれ。明治大学大学院法学研究科博士後期課程、明治大学等非常勤講師、札幌学院大学法学部教授などを経て、現在、日本体育大学スポーツマネジメント学部教授。専門は憲法学。研究テーマは平和主義、監視社会論。戦争をさせない1000人委員会事務局長代行、九条の会世話人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
昨年末(2022年)、岸田自民党政権は「敵基地攻撃能力」を明記した「安保3文書」を閣議決定した。自民党の「憲法改正」路線は、安倍・菅・岸田政権へと受け継がれ、「戦争ができる国」からいよいよ「戦争をする国」になろうとしている。いまこそ、国民主権・平和主義・基本的人権の尊重を掲げる日本国憲法を実践しなければならない。
本書は「戦争をする国づくり」を阻止するための憲法論!
憲法は「カタイ」「ムズカシイ」と思われている方にも読んでいただきたく、どこからでも読めるよう「Q&A方式」にしました!