内容説明
第1部では、形容詞の分類、及び、連用用法に関する先行研究を取りあげ概観する。第2部では、「どのような場合に、どのような形容詞が、連用形でふるまえるのか」という問いのもと、具体的な事例をあげ現代日本語における形容詞の連用用法を記述する。第3部では、残された課題として、属性叙述における構文選択、言語間における構文選択の差異という2つのケーススタディについて韓国語との対照を含め検討する。
目次
本書の目的と構成
第1部 先行研究における形容詞と連用用法(日本語の形容詞と用法;形容詞の分類をめぐって;形容詞の格をめぐって ほか)
第2部 連用用法における形容詞のタイプ(考察の枠組み;外面的用法と形容詞のタイプ;内面的用法における形容詞のタイプ(1)―形容詞連用形が動きの様子を表さず、述語が認識動詞ではない場合 ほか)
第3部 残された課題(残された課題(1)属性叙述における構文の選択―「Xさんはピアノを上手に弾きます」をめぐって
残された課題(2)言語間における構文の選択の差異―「(髪を)よく切ったね」をめぐって)
まとめと今後の課題
著者等紹介
永谷直子[ナガタニナオコ]
一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程修了。博士(学術)。韓国の大学、日本国内の大学で日本語教育に携わったのち、2015年より相模女子大学専任講師。現在同大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)