内容説明
WiddowsonのCapacity論を軸に理論的枠組みを構築、中学・高校英語教育へのGraded Readersの導入を提案する。
目次
第1部 本研究の背景と目的・概要(本研究の背景―第2言語ではなく外国語としての英語;本研究の概要)
第2部 理論的枠組み―Capacityモデルの構築(問題と目的―「4技能」に基づく「コミュニケーション能力観」の問題点;研究方法―コミュニケーション能力論再考;考察(1)―Capacityモデルの認知言語学的展開
考察(2)―Capacityモデルにおける語彙学習の理論的枠組み
結論―Capacityモデルからみた学習指導要領の言語能力観の問題点)
第3部 理論の応用―Capacityモデルに基づくGraded Readersの英語の分析と分析結果の文化的・教育的価値の考察(序論―CapacityモデルにおいてGraded Readersが果たす教育的役割;問題と目的―Graded Readersの英語はどのような性質や特徴を持っているか;研究方法―OBWコーパスの構築と分析;結果と考察―OBWコーパスにおけるlookの慣習的な言語単位の事例分析;結論―総合的考察:look に関する潜在的な言語知識の内容)
第4部 結論―「教科」としての英語教育の確立を目指して(Capacityモデルの教育学的展開;本研究の限界と今後の展開)
著者等紹介
水野邦太郎[ミズノクニタロウ]
江戸川大学メディアコミュニケーション学部教授。2017年九州大学にて博士(比較社会文化)。茨城大学大学教育センター総合英語教育部准教授・福岡県立大学人間社会学部准教授を経て、2018年4月より現職。専門は英語教育学。コンピュータ利用教育学会学会賞・論文賞(2007)。九州IT経営応援隊事業(九州経済産業局委託事業)選考委員会奨励賞受賞(2009)。外国語教育メディア学会学会賞・教材開発(システム)賞(2010)。福岡県立大学第一回ベスト・ティーチャー賞受賞(2013)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)