内容説明
紀元前四八〇年、人口四九四〇万人の超大国ペルシア・王直卒の大兵力が、長大な道路・舟橋・運河の建設を行い、周辺国を従属させて、二〇〇万人足らずのギリシアに攻め込んだ。ギリシアが負ければ、後の西欧文明はオリエント的なものになったであろう。これに対抗したアテネの将軍テミクレートスは、数学的才能を生かし「サラミス海戦」でトヨタ生産方式の「ジャスト・イン・タイム」と言える戦術で圧勝した。
目次
第1編 オリンポスの神々がエーゲ海・ギリシア文明を創った―古代ギリシア人が熱狂した、トロイ戦争の物語とオリンポスの神々
第2編 メソポタミア文明からエーゲ海文明、BC1200年頃のカタストロフ・暗黒時代
第3編 ギリシア文明そしてグローバル化の曙。民族移動と海賊行為―その防衛対策
第4編 ペルシア編(アケメネス朝ペルシア対ギリシア)の戦略・戦術と兵站施設
第5編 文化で古代世界を制したアテネ。武力でアテネを制したスパルタ。なぜアテネの覇権は75年程度で衰退したのか?なぜアテネの文化は西欧文明となりえたのか?
第6編 ギリシア神殿建築
第7編 オリンピック等祭典と祝祭によって創られた競技・歌舞演劇とその施設
第8編 古代ギリシアの浴場文化。古代ローマとの比較を含めて
著者等紹介
中川良隆[ナカガワヨシタカ]
昭和22年生まれ。平成24年東洋大学定年退職。株式会社SPQR代表取締役〜現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)