内容説明
アイルランドの歴史と試練を珠玉の抒情詩に凝縮して、世界の共感を呼んだノーベル賞詩人ヒーニー。彼の才能をいち早く見抜いてハーヴァード大学に招聘した英米詩批評の第一人者が、深い理解と緻密な文体論分析で、その魅力の本質を明らかにした渾身の批評書。最新のヒーニー論・悼詞、年譜等も収録した没後3周年記念追悼版。
目次
第1章 名もなき人々―『ナチュラリストの死』、『闇への扉』、『冬を凌ぐ』
第2章 考古学―『北』
第3章 文化人類学―『フィールドワーク』
第4章 他者性と分身―『ナチュラリストの死』から『ステーション島』へ
第5章 寓話―『山査子の実提灯』
第6章 軽み―『ものを見る』
第7章 その後―『水準器』
著者等紹介
ヴェンドラー,ヘレン[ヴェンドラー,ヘレン] [Vendler,Helen]
1933年ボストン生まれ。ハーヴァード大学で博士号取得(英米文学)、スミス・カレッジ、ボストン大学等で教え、1985年ハーヴァード大学教授、1990年女性初の同大学特任A.キングスリー・ポーター寄付講座教授。1980年MLA会長
村形明子[ムラカタアキコ]
1941年札幌生まれ。1964年東京大学教養学部教養学科卒、スミス・カレッジを経て、1971年ジョージ・ワシントン大学Ph.D(アメリカ研究)。京都国立博物館を経て、1978年京都大学助教授、教授(比較文学・比較文化)、2004年〜名誉教授(人間環境学研究科)。1980年日本フェノロサ学会創立幹事/編集委員、会長(2003‐09)、現在名誉会員・顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
アイルランドの歴史と試練を珠玉の抒情詩に凝縮して、世界の共感を呼んだノーベル賞詩人ヒーニーの魅力の本質を明らかにした渾身の批
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謝辞
年譜(1939―1997年)
序文
第一章 名もなき人々 ――『ナチュラリストの死』、『闇への扉』、『冬を凌ぐ』
第二章 考古学 ――『北』
第三章 文化人類学 ――『フィールドワーク』
第四章 他者性と分身 ――『ナチュラリストの死』から『ステーション島』へ
第五章 寓話 ――『山査子(さんざし)の実(み)提灯』
第六章 軽み ――『ものを見る』
第七章 その後 ――『水準器』
参考文献
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年譜(1998―2015年)
ヒーニー晩年の三詩集 ――日本語版への序に代えて――
シェーマス・ヒーニーの「蘇ったスウィーニー」――そのプロットと詩――
わが追憶のシェーマス・ヒーニー(「枝を張る魂」)
ヴェンドラーのヒーニー論 ――書誌に代えて――
ヘレン・ヴェンドラー(Helen Vendler)[ヘレン ヴェンドラー]
1933年ボストン生まれ。ハーヴァード大学で博士号取得(英米文学)、スミス・カレッジ、ボストン大学等で教え、1985年ハーヴァード大学教授、1990年女性初の同大学特任 A.キングスリー・ポーター寄付講座教授、現在に至る。1980年MLA会長。