内容説明
本書は、オープンソースのLANアナライザ「Wireshark」を使ってパケットを取得する方法を解説した書であり、『パケットキャプチャ入門』の応用編にあたります。取得したパケットをもとに、ネットワークが遅延する原因や、TCPデータフローの様子、HTTP、VoIP、コンピュータウイルスなど各種パケットの内容をくわしく説明しています。また、文字・画像・音声データの再現方法や、トレンド分析・統計のノウハウを惜しみなく公開しています。改訂にあたっては、Wiresharkの開発者会議「Sharkfest」で筆者が発表した内容をふんだんに盛り込んでいます。また、HTTP/2、SNS、tshark、SSL/TLS解読などを新たに掲載するとともに、Wiresharkのバージョンアップに伴って追加された機能を紹介。さらに読者特典として、ダウンロードして使えるサンプルキャプチャファイルを用意しています。
目次
第1章 LANアナライザ「Wireshark」の概要
第2章 Wiresharkの基本操作
第3章 パケットの分析手法
第4章 HTTP
第5章 トラブルシューティング
第6章 その他のパケットキャプチャ
著者等紹介
竹下恵[タケシタメグミ]
ネットワークコンサルタント。鹿児島県生まれ。上智大学卒業。ベイネットワークス・ノーテルネットワークス等でのネットワーク技術者としての業務経験を活かして、現在、いけりり★ネットワークサービス株式会社において、パケットキャプチャ技術を中心にデバッグ、ダンプ解析、セキュリティ調査業務、およびキャプチャ製品の代理店業務を行う。Ethereal時代よりWiresharkコミュニティと関わり、QT版Wireshark 2.x系の日本語化を執り行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
◆Wireshark開発プロジェクトメンバーである著者がパケット取得・解析のノウハウを徹底公開!
◆【読者特典】
キャプチャファイル(サンプルパケット)を無料でダウンロードできる!
オープンソースのLANアナライザソフト「Wireshark」を用いてパケットを取得し、解析する方法について説明した1冊です。
実践的なパケットキャプチャ手法や、文字・画像・音声データの再現方法、トレンド分析・統計、トラブルシューティングなどのコツを紹介。
また、IP、TCP、HTTP、SIPなど各種プロトコルや複雑なシーケンス、高度なTCPデータフロー処理、NAT/NAPT越え、VoIP、ポートスキャン、コンピュータウイルスについて詳しく解説しています。
筆者はWiresharkプロジェクトの一員として、開発者会議「Sharkfest」で毎年講演を行っていますが、今回の改訂にあたり、このSharkfestで発表したパケットキャプチャのノウハウやテクニックをふんだんに盛り込みました。
具体的には、記載内容を「Wireshark 2.x」に刷新し、HTTP/2、tshark、JSON、SSL/TLS解読などを追加するとともに、SNS(Twitter)のパケットをはじめ各種キャプチャファイルの解析を大幅に強化しています。