内容説明
都市計画の大家による最高の都市論、完結。上下水道・公衆衛生・住宅・鉄道・高速道路等のインフラ、および行財政など、発展を維持する基盤としての「都市秩序」に注目し、古代ローマ、ロンドン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルス、ストックホルムを分析。都市の新たな黄金時代を展望する完結篇。
目次
第4部 都市秩序の確立(都市秩序への挑戦;帝国の首都―ローマ 紀元前五〇‐紀元一五〇年;功利主義都市―ロンドン 一八二五‐一九〇〇年;永遠に続く公共事業都市―パリ 一八五〇‐七〇年;近代の神格化―ニューヨーク 一八八〇‐一九四〇年;高速道路都市―ロサンゼルス 一九〇〇‐八〇年;社会民主主義のユートピア―ストックホルム 一九四五‐八〇年;自由奔放な資本主義の首都―ロンドン 一九七九‐九三年;都市秩序の達成)
第5部 芸術、技術と組織の融合(来るべき黄金時代の都市)
著者等紹介
ホール,ピーター[ホール,ピーター] [Hall,Peter]
1932‐2014。都市計画家、地理学者。英国学士院会員。元ロンドン大学バートレット校の都市計画・都市再生学科教授。イギリスの都市・農村計画協会、地域研究協会の会長を歴任。1998年にナイトの称号を授与される。ケンブリッジ大学で地理学の修士号(1957年)および博士号(1959年)を取得し、ロンドン大学スクール・オブ・エコノミクス、レディング大学(1968〜88年、都市・地域学学部長)、カリフォルニア大学バークレー校(1980〜92年、都市・地域計画学部名誉教授)で教鞭をとる。1991〜94年には英国環境大臣のための戦略的プランニングの特別顧問を務め、テムズ河ゲートウェイ、英仏海峡トンネルなどを含むロンドンおよび南東部の地域計画問題を担当。1998〜99年副首相の都市問題分科会、2006年プランニング・システムのバーカー報告に対する特別諮問委員会、2008年エコタウン・チャレンジ・パネルのメンバー。2009年から総額2200万ユーロを費やしたSINTROPHER(ヨーロッパ周辺地域の発展助成を目的として「トラムトレイン」を中心とする新交通の技術移転促進を行うEUプログラム)の総指揮をとった
佐々木雅幸[ササキマサユキ]
1949年名古屋市生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了、博士(経済学)。専攻は文化経済学、都市経済学。金沢大学教授、立命館大学教授、大阪市立大学教授、同志社大学特別客員教授などを経て、大阪市立大学名誉教授、金沢星陵大学特任教授。文化庁地域文化創生本部文化創造アナリスト。一般社団法人創造都市研究所・代表理事。創造都市研究の世界的リーダーで、ユネスコ創造都市ネットワークのアドバイザーも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)