内容説明
ベトナム反戦運動、フランス五月革命、プラハの春、日本の学生運動、そして中国の文化大革命…文革の実情は世界に知られていなかったが、“文革”は世界の1968年に影響を与えた。半世紀を経た今、“世界史における1968年”と文革を考察する。
目次
我が宗主国・日本の「1968年」と世界―植民地出身者の視点
第1部 中国の文化大革命(マオの世界革命―夢と現実;表象としての革命、実態としての暴力―文化大革命の両義性をめぐって;文化大革命のもう一つの歴史―ヒストリーとライフ・ヒストリーの交叉)
第2部 世界革命(文化大革命中のモンゴル人ジェノサイド―中国政府の善後処理まで;西ドイツの毛沢東主義新左翼―Kグループを例に;マオとアメリカの「第三世界」―“To Rebel Is Justified”)
著者等紹介
楊海英[ヨウカイエイ]
1964年南モンゴルのオルドス生まれ。静岡大学人文社会科学部教授。専門は、歴史人類学。総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)