出版社内容情報
魚に逃げられ泣いた日に、強い心が育っていた――。
子どもの自殺者数が過去最多を更新し、不登校は35万人を超えた。
豊かで安全なはずの日本で、なぜ子どもたちはこれほど追い詰められているのか。
釣りを通じた自然体験が、待つ力、やり抜く力、折れない心を育てる。
創刊80年の釣り専門誌『つり人』編集長を10年務め、親子向け魚釣りイベントにも多く携わる筆者が、記者として、父として、水辺と子どもに30年かかわり続けてたどり着いた育て方のヒントとは。
巻末には、政治の側から子育て支援と水辺の環境問題に取り組む、元滋賀県知事で参議院議員の嘉田由紀子さんとの対談も掲載。
著者プロフィール
山根和明(やまね・かずあき)
1972年、神奈川県川崎市生まれ。株式会社つり人社・代表取締役社長。公益財団法人日本釣振興会・理事。駒澤大学経済学部在学中にアルバイトとして釣り専門出版社のつり人社へ入社。卒業後に正社員となり1946年創刊の月刊『つり人』編集部へ配属。2006年から同編集長、2015年に代表取締役へ就任。iモード向け釣り情報サ
イト「TSURI KING」を皮切りに、「Honda釣り倶楽部」「ANA釣り倶楽部」など大手企業の釣りメディア事業をプロデュース。自身の子育て経験や日本釣振興会が主催する子ども向け釣り教室(多摩川フィッシングフェスティバル、釣り環境学習、親子釣り教室)などの運営を通じ、若い世代の成長に水辺での遊びが与える好影響を確信し本書を執筆。
【目次】
はじめに……2
第1章 強い心と自己肯定感が育つ……11
カッパは絶滅危惧種!?……12
水辺の体験が「命の恩人」を教えてくれた……12
カッパが子どもを守っていた……14
第1節 自然がくれる癒しの正体……16
太公望が教えてくれる「才能より姿勢」……16
釣りは「待つ力」を育てる最高の遊び……17
子どもの「心の幸福度」は先進国最低レベル……18
魚を釣りあげる成功体験が自己肯定感を育てる……19
写真を飾れば「できる」が育つ……20
子どもの心も蝕んだコロナ禍のステイホーム……22
運動不足と日光不足から忍び寄る心身の不調……22
社会の不寛容が太陽を浴びる機会を奪っている! ……24
認知が進むセラピーとしての釣り(1)国会でも注目された不登校支援……26
認知が進むセラピーとしての釣り(2)退役軍人の心のリハビリ……28
プロフェッショナルを育てた水辺(1)赤間太一さん(一級建築士……30
勉強は出遅れたが劣等感は無かった……31
プロフェッショナルを育てた水辺(2)布施英利さん(美術批評家・解剖学者)……33
生命に触れることで絵に命が宿った……34
プロフェッショナルを育てた水辺(3) 大垣友紀惠さん(デザイナー・アートディレクター)……36
成功を導いたのは命への敬意だ……37
プロフェッショナルを育てた水辺(4)和田一浩さん(元プロ野球選手)……38
釣りが重圧と闘う日々を救ってくれた……40
エグゼクティブが釣りを好むのは必然だ……42
第2節 楽しさの本質は「フロー体験」……44
競技の釣りで常勝者がいる理由……44
「釣りは運」は大間違い。だから成長がある……46
「工夫すれば届きそう」そこから結果が返ってくる……48
「子供は、すべて釣りを好む」 ―昭和21年の釣り雑誌より……49
工夫が通じる手応えが子どもの心を育てる……51
ゲームに夢中になる理由も同じ……52
現実世界で夢中になれるのは…………54
氷雨の中でも子どもはサオを置かなかった……55
[コラム]水辺へようこそ:釣りの基礎知識……57
第2章 失われゆく自然との接点。そのとき、子どもは……? ……61
第1節 「冒険」が与えてくれる成長の機会……62
「川ガキ」を「悪ガキ