叢書・〈知〉の森 療法としての歴史“知”―いまを診る

著者:方法論懇話会【編】
出版社:森話社

商品説明

内容説明

経済の低迷とたび重なる自然災害、さらにパンデミックにもみまわれた日本では、保守化・中央集権化がいっそう進み、それに歩調を合わせるような内向きの日本礼讃と排外志向の文化・メディア状況が目立っている。蔓延する現代日本のさまざまな“症例”に対して、歴史的な知見をふまえて人文諸学が解決策を提示するアクチュアルな試み。



目次

はじめに 生存のツールとしての歴史“知”へ―本書のねらい
1 政治の病(国民国家は“進歩の到達点”か―国家の前提化を放棄する想像力;“日本民族”は存在するのか―近代日本における民族の創出と認識の混乱;アイヌは“自然と共生する”民族か―現代のアイヌ民族表象の背景と歴史実践;日本人は“アジア諸国から不当に攻撃”されているのか―“反日”という妄想;“戦後は終わった”と考えてよいのか―死者と生者をつなぐ事業 沖縄の戦死者遺骨が喚起する社会デザイン)
2 社会・経済の病(現代日本は“裕福”なのか“貧困”なのか―「ミドル」から「マイルド」へ;日本は“定住社会”か―「移動」から見る「日本」社会―人は生きるために移動する;“前近代は性的に寛容”は本当なのか―クィアな死者に会いに行く 前近代のジェンダー/セクシュアリティを問うための作法;“日本人は勤勉”なのか―創られ変移した「勤勉」;“戦死者を国家が祀る”のは当たり前なのか―国家が専有する慰霊)
3 文化の病(日本人に“日本史”は必要か―誰一人取り残さない歴史を求めて;神道は“日本固有の伝統宗教”か―神道をめぐる“幻想”の正体;神話は“日本精神の淵源”か―生成し続ける神話(アンダソヴァ・マラル)
列島文化は自然と“共生的”か―ディストピアの時代の愉楽
アニメーションは“日本のお家芸”か―創られた自意識 アニメーションと日本文化)
おわりに 本書読解のひとつの道しるべ―“日本はスゴイ”のか




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