内容説明
第二次世界大戦中の1942年から45年にかけて、10万7000人のユダヤのひとびとがつれさられ、ここ、ヴェステルボルク収容所に入れられました。母さん、父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、兄さん、姉さん、妹、弟、だいすきな友だちも。この本は、そこで7歳から9歳まで生きた少年レオ・メイエルの命の証です。
目次
家からつれだされて
議場で
天の星
列車
旅の終わり?
劇場
ヴェステルボルク
宿舎六十六号
学校
移送
引っ越し
誕生日
美しいもの
大きなレオからのアドバイス
聖ニコラスの手
大きなレオのかいた絵
さよなら、ヴェステルボルク
著者等紹介
レテリー,マルティネ[レテリー,マルティネ] [Letterie,Martine]
1958年生まれ。長年、学校でオランダ語を教え、91年〜93年は、年に一度、もっとも文章のすぐれた子どもの本に贈られる「金の石筆賞」の選考委員も務めた。96年に児童書作家としてデビュー、97年より執筆活動に専念し、主に実話にもとづいた歴史的な児童書を手がける。2017年『星をつけた子どもたち』で銀の石筆賞を、20年『飛行禁止』でテア・ベックマン賞を受賞(ともに未邦訳)。オランダIBBYの会長を務める
野坂悦子[ノザカエツコ]
1959年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。オランダ語、英語などの児童文学作品を日本に紹介している。2003年に、翻訳絵本で産経児童出版文化賞を受賞。訳書に『どんぐり喰い』(エルス・ペルフロム作/日本翻訳家協会翻訳特別賞)など。元JBBY理事。紙芝居文化の会運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
パパ、ママ、ぼくたちどこへいくの? レオはいそいでしたくをします。色えんぴつと自由画帳をリュックにつめて…。これは、オランダの強制収容所ですごしたすごした少年レオの、7歳から9歳までの日々を伝える物語。アンネ・フランクの物語を読むのはまだ少し早い世代の子どもたちにもおすすめです。
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親愛なる日本の読者の皆様へーーレオ・メイエルの命の証を、皆さんと分かち合えるのは、大変特別なことだと思っています。
私の心の中で生き続けているレオが、同じように皆さんの心の中でも、生き続けてくれますようにーーマルティネ・レテリー(作者)
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