内容説明
住宅地を運営し、その価値を守り、住み良い環境を育む。そこには住民たちの多様なまちづくり活動が欠かせない。町内会や自治会から、管理組合、協定委員会、NPO…、さまざまな組織形態が生まれている。「まちネット」は、先進的なまちづくりに取り組む住民組織のネットワーク。そこでは、どのようなルールの下、管理運営がなされているのであろうか。日頃の身近な活動から、将来を見据えた計画づくりまで、具体的な取り組みから学ぶ問題解決の知恵をまとめる。
目次
1 問題解決の知恵(まちの構成と組織の運営;他の組織・人材との連携;情報共有;人々を巻き込む;活動の動機づけ ほか)
2 「住まいのまちなみコンクール」受賞団体の活動(「住まいのまちなみコンクール」と「まちネット」;「まちネット」50団体の紹介)
附・「住宅地のマネジメント」のために知っておきたい用語(大月敏雄)
著者等紹介
大月敏雄[オオツキトシオ]
1967年福岡県八女市生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、同大学院工学系研究科単位取得退学。横浜国立大学助手、東京理科大学准教授を経て、2014年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授。博士(工学)。近代日本の集合住宅や住宅地などを対象に、住環境の変化や価値の向上に着目した研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)