内容説明
遺伝情報であるDNAは親から子へ、細胞から細胞へ継承されています。しかし、環境中にはプラスミドやウイルスを含む多種多様な細胞外DNAが存在し、それらは環境を介して異種の生物間を水平伝播しています。本書では、それら細胞外DNAが生物進化に与えてきた影響について言及し、その研究アプローチについて示しています。
目次
第1章 “遺伝する”とはどのようなことか
第2章 遺伝情報の変化から生まれる生物の多様化・進化
第3章 細胞外DNAの振る舞いを考察する
第4章 遺伝情報の機能解析の重要性
第5章 細胞外DNAの解明に挑戦する
第6章 研究展望
著者等紹介
西田洋巳[ニシダヒロミ]
1990年東京大学農学部農芸化学科卒業/1995年東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了/1994年日本学術振興会特別研究員/1996年理化学研究所基礎科学特別研究員/1997年東京大学分子細胞生物学研究所助手/2003年理化学研究所研究員/2005年東京大学大学院農学生命科学研究科特任准教授/2013年富山県立大学工学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
本書では、細胞外DNAが生物進化に与えてきた影響について言及し、その研究アプローチについて示している。