内容説明
今では失われてしまったかつての姿を記録した写真で、世界の偉大な建築物をめぐる。バーミヤーンの大仏のように粉々になってしまったものから、都市計画の一環で解体されてしまったもの、紛争地帯に残されたために消滅の危機にさらされているものまで。世界中で人々が守り伝えてきたものを、改めて伝える。
目次
1 永遠に失われた偉大な建築(古代神殿さながらの美しい駅舎―ペンシルベニア駅旧駅舎;大都市を分断した壁―ベルリンの壁 ほか)
2 一部は失われ、一部は残った(「東洋の宝石」と讃えられたホテル―帝国ホテル、ライト館;平和のシンボルとなった大聖堂―コベントリー大聖堂 ほか)
3 危機に瀕する遺産(砂漠にそびえる伝説の黄金郷―トンブクトゥ;中世アラブの面影を残す古都―アレッポ ほか)
4 再び立ち上がる日(崩れ落ちた大統領宮殿―ハイチの大統領宮殿;日本軍と英軍の戦闘で焼失―マンダレーの王宮 ほか)
著者等紹介
安倍雅史[アベマサシ]
1976年生まれ。東京文化財研究所文化遺産国際協力センター研究員。英国リヴァプール大学博士課程修了。1997年より、シリア、ヨルダン、イラン、バハレーン、キルギス、アフガニスタン、カンボジアなどで考古学調査と文化遺産保護に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)