目次
臨床像を映し出すケアマネジメント
援助関係をとらえる3つの視点
喪失への対峙「逆転移」に気づく
内なる思いを見つめる勇気「自己覚知」の意味
しなやかな直感力「理論」と「直感」のダンス
今、ここに、「たましい」とつながるとき「認知症」との援助関係
彷徨する「きずな」「夫婦・家族システム」に参加する
「鏡」への気づき「投影」が織り成す援助関係
「パンドラの箱」の傍らで「撤退しない」援助関係
「海」を越える寄り添い「異文化ケアマネジメント」への扉
「荷降ろし」のとき「共感」から「共鳴」へ
揺るがない支え「第2次変化」がもたらすもの
援助関係を涵養していくために
著者等紹介
足立里江[アダチサトエ]
兵庫県朝来市地域包括支援センター主任ケアマネジャー。看護師、社会福祉士、介護支援専門員。1989年、姫路赤十字病院に看護師として入職。1992年、生野在宅介護支援センターに入職。2006年より現職。全国地域ケア会議実務者研修(厚生労働省)、全国地域包括支援センター現認研修(長寿社会開発センター)、介護支援専門員の各種研修などの講師を担当
池埜聡[イケノサトシ]
関西学院大学人間福祉学部社会福祉学科教授。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院社会福祉学科博士課程修了(Ph.D.)。UCLA Asian American Studies Center客員研究員(2012‐2013)。専門は臨床ソーシャルワーク、心的外傷学(traumatology)、マインドフルネス。臨床経験として、大阪の民間精神科クリニックにおいてシステム家族療法、アメリカコロラド州デンバーにあるAsianPacific Development Centerにて臨床ソーシャルワーカーとして東南アジア難民支援に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
ケアマネジメントにおける援助関係を理論的・実践的に示唆。月刊誌『ケアマネジャー』での連載記事を発展的に加筆・修正。
目次
はじめに ─本書が生み出されるきっかけ 池埜聡先生との出会い 足立里江
第1章 臨床像を映し出すケアマネジメント
援助関係がケアマネジメントに与えるもの 池埜 聡
二人による紡ぎ出し ケアマネジメントにおける援助関係 足立里江・池埜 聡
第2章 援助関係をとらえる3つの視点
たどりついた援助関係の「根っこ」 池埜 聡
二人による紡ぎ出し ?三種の神器?をめぐって 足立里江・池埜 聡
第3章 喪失への対峙 「逆転移」に気づく
やんちゃなダンディ 陣さんとの再会 足立里江
悲しみと向き合うとき 池埜 聡
二人による紡ぎ出し 悲嘆に向き合うということ 足立里江・池埜 聡
第4章 内なる思いを見つめる勇気 「自己覚知」の意味
「愛おしさ」の源泉 足立里江
人生が映し出されるとき 池埜 聡
二人による紡ぎ出し 気づきは光そのもの 足立里江・池埜 聡
第5章 しなやかな直感力 「理論」と「直感」のダンス
いらん! いらん! いらん! 足立里江
「アート」としての直感力 池埜 聡
二人による紡ぎ出し 直感力は経験と学びから 足立里江・池埜 聡
第6章 今、ここに、「たましい」とつながるとき 「認知症」との援助関係
研ぎ澄まされていく「別れ」 足立里江
今、この瞬間に寄り添う 池埜 聡
二人による紡ぎ出し 臨床としてのケアマネジメント 足立里江・池埜 聡
第7章 彷徨する「きずな」 「夫婦・家族システム」に参加する
ダブル・クライアント 足立里江
家族という「システム」へのまなざし 池埜 聡
二人による紡ぎ出し 高齢者夫婦に寄り添うために 足立里江・池埜 聡
第8章 「鏡」への気づき 「投影」が織り成す援助関係
クライアントの中にいる自分 足立里江
「ゆらぎ」から生まれる癒し 池埜 聡
二人による紡ぎ出し 気づきと援助関係 足立里江・池埜 聡
第9章 「パンドラの箱」の傍らで 「撤退しない」援助関係
クライアントの履いてきた靴 足立里江
「光と影」の狭間に立つとき 池埜 聡
二人による紡ぎ出し Bモードから援助関係の鈎を考える 足立里江・池埜 聡
第10章 「海」を越える寄り添い 「異文化ケアマネジメント」への扉
重なる二つの「新天地」 足立里江
異文化に寄り添う 池埜 聡
二人による紡ぎ出し 異文化理解、そして人生の統合を支える 足立里江・池埜 聡
第11章 「荷降ろし」のとき 「共感」から「共鳴」へ
ケアマネジャーの背負う荷物 足立里江
共鳴する援助関係 池埜 聡
二人による紡ぎ出し 「荷物」を「重荷」にしないために 足立里江・池埜 聡
第12章 揺るがない支え 「第2次変化」がもたらすもの
「怒り」の向こう側に立つとき 足立里江
ブレない、揺るがないこころ 池埜 聡
二人による紡ぎ出し 怯まない心、見通す力の源を求めて 足立里江・池埜 聡
終章 援助関係を涵養していくために
三種の神器、それらを支える「マインドフルネス」 池埜 聡
おわりに ─つながりゆく軌跡 足立里江
あとがき 池埜 聡
足立 里江[アダチ サトエ]
著・文・その他
池埜 聡[イケノ サトシ]
著・文・その他