内容説明
前著に引き続き、時には子どもの歌も大人の歌も区別がなかった、―「子どもは小さな大人」だった、―頃の元歌にさかのぼって考察し、一見単純な、あるいは荒唐無稽な歌詞に潜む人間の本性を、欲望や愚かさも含めて明らかにしている。なお、本著の特色は、前著同様、フランス語を知らなくても「楽しめる読み物」であること、同時に「フランスの子どもの歌事典」の役割も兼ねていることにある。
目次
わたしは、ガレットが好き
ああ!私の美しいお城
ああ!ママ、聞いて!
すばやく飛び回って(あたしの小鳥さん)
あたしの右手に
アルルカンはお店を開いている(アルルカンはお店のなか)
月明りのもとで小ウサギが3兎
花園に美しい娘がいる
羊飼いさん、あたしの優しい羊飼いさん
雌の子ヤギとオオカミ(ああ!でておいで、子ヤギちゃん)〔ほか〕
著者等紹介
三木原浩史[ミキハラヒロシ]
1947年神戸市生まれ。1977年京都大学大学院文学研究科博士課程仏語学仏文学専攻中退。経歴:大阪教育大学教育学部助教授、神戸大学大学院国際文化学研究科教授を経て、神戸大学名誉教授。シャンソン研究会顧問。浜松シャンソンコンクール(フランス大使館後援)名誉審査委員長。専門:フランス文学・フランス文化論
吉田正明[ヨシダマサアキ]
1957年米子市生まれ。1986年広島大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得後退学。経歴:広島大学文学部助手、信州大学人文学部助手、助教授を経て、信州大学人文学部教授。シャンソン研究会代表。長野日仏協会会長。東京シャンソンコンクール審査委員。専門:フランス文学・フランス文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)