内容説明
“呪い”には「のろい」以外に「まじない」という読み方がある。「のろい」とは嫉妬や怨恨などの悪意をもって、相手に災いをもたらすための祈りだ。それに対して「まじない」とは神秘的な力により、奇跡を起こしたり、災いを取り除くための祈りである。本書では日本人が神話の時代から共に歴史を歩んできた“呪い”の存在を図版やイラストを交えて解説。科学が発達した現代でも、私たちの中に脈々と受け継がれる“呪い”の正体を徹底解析する。
目次
第1章 日本の呪術史(日本人ははるか昔から呪術と向き合ってきた;日本における呪術とは?)
第2章 呪い・まじない(呪いってそもそも何?呪いは本当にあるの?;「呪い」と書いてふたつの意味 「のろい」と「まじない」 ほか)
第3章 呪術(法律で禁じられた中国発祥の呪術 蠱毒;怨念を込めて人形を打つ呪いの儀式 丑の刻参り ほか)
第4章 呪霊・悪鬼(“奥州三鬼”の一角でみちのくの鬼神 悪路王;コロナ禍の今注目される防疫の妖怪 アマビエ ほか)
出版社内容情報
呪術にまつわる用語、事柄を豊富な図版、イラストとともに詳細解説。