内容説明
万葉集から百の名歌を選びなおし、最新の研究成果をふまえて新たに読み解き、鑑賞する。万葉集は、「庶民の素朴な生活感情を素直に表現した歌集」ではないとして、まず、文学の発生や起源とのつながりで考える。また一方、当時の中国文学の影響による高度な表現の達成にも注目していく。古代の人びとの考え方、感じ方にもとづいた読みをリードしてきた古橋氏と、歌の批評、鑑賞で定評のある森氏の絶妙のコンビで誕生する新しい万葉集案内。
目次
1 叙景
2 季節
3 旅
4 恋
5 鎮魂
6 人生
7 風流
8 物語
9 からかい
10 鄙
著者等紹介
古橋信孝[フルハシノブヨシ]
現在、武蔵大学特任教授。1943年生まれ。東京大学大学院博士課程修了
森朝男[モリアサオ]
現在、フェリス女学院大学名誉教授。1940年生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)