内容説明
本書は、『古事記』上巻の天つ神の成立から須佐之男命の追放に至る「高天原神話」の諸章に焦点をあわせる。宣長の『古事記伝』をはじめ、次田潤、倉野憲司、西郷信綱、西宮一民らの従来の国文・国語学者の代表的「古事記注釈」を参照、それら諸注の批判的解読作業(評釈)を通じて、思想史家が読みこむ画期的読解。
目次
古事記序
創世の神々
神世七代
伊邪那岐・伊邪那美二神
大八島国の生成
神々の生成
火神被殺
黄泉国
禊ぎと神々の化生
三貴子の分治
天照大御神と須佐之男命・須佐之男命の昇天
天照大神と須佐之男命・二神の誓約
須佐之男命の勝さび
天の石屋戸
著者等紹介
子安宣邦[コヤスノブクニ]
1933年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)修了。文学博士。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長。著作は韓国・台湾・中国で翻訳され、多くの読者を得ている。現在、中国で作品集が刊行中である。東京・大阪で市民のための思想史講座を開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
“いま、古事記を読む。これは、もうすぐれて現代日本をめぐる問題なのだ。”
日本思想史の第一人者による画期的読解。
本書は、『古事記』上巻の天つ神の成立から須佐之男命の追放に至る「高天原神話」の諸章に焦点をあわせる。
宣長の『古事記伝』をはじめ、次田潤、倉野憲司、西郷信綱、西宮一民らの従来の国文・国語学者の代表的「古事記注釈」を参照、それら諸注の批判的解読作業(評釈)を通じて、思想史家が読みこむ画期的読解。