内容説明
トーマス・マンの小説『マーリオと魔術師』を素材にして、一般民衆の政治的エネルギーについての二つの感性「反‐ポピュリズムの感性」と「ポピュリズムの感性」を分析し、両者に代わる新たなポピュリズムの感性を再定位。大衆への蔑視とエリート主義による“立憲主義”を批判し、憲法についての議論のあり方を感性との関係で問い直す。
目次
第1章 政治的エネルギー(第一の「見方」;第二の「見方」)
第2章 「高次の」法とは何か(普通の政治的エネルギーに関する二つの「見方」;反‐ポピュリズムの優勢;なぜ「二重の見方」をするのか;「二重の見方」をすること)
著者等紹介
パーカー,リチャード・D.[パーカー,リチャードD.] [Parker,Richard D.]
1945年生まれ。1967年にスワースモア大学を卒業し、1970年にハーバード大学ロースクールを修了。学部時代、ニューヨークの上院議員ロバート・F・ケネディの下で働く。1970年から1971年までコロンビア特別区控訴裁判所のJ・スケリー・ライト裁判官、1971年から1972年までアメリカ合衆国最高裁判所のポッター・スチュワート裁判官の下で書記官を務める。その後、子供防衛基金で弁護士として働き、1974年からハーバード大学ロースクールで教鞭をとる。現在は同大学ロースクールのポール・W・ウィリアムズ刑事司法教授であり、憲法と刑法を教える。また、アメリカの非営利団体でアメリカ国旗を物理的冒涜行為から守る憲法改正を推進するための市民国旗同盟の会長も務める
池端忠司[イケハタタダシ]
神奈川大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
リチャード・D・パーカー[リチャードディーパーカー]
著・文・その他
池端忠司[イケハタタダシ]
翻訳