討議倫理と教育―アーペル、ヨナス、ハーバーマスのあいだ

著者:丸橋 静香【著】
出版社:春風社

商品説明

内容説明

アーペルによって提唱され、ハーバーマスによって定式化された道徳理論である討議倫理学を、言語論的転回の意義を踏まえ、教育実践論的に展開。そのうえで、ヨナスの責任論を契機とするアーペルの共同責任論の批判的検討を基に、討議は論理的思考の外部である“他者”によってこそ可能となるという逆説性を指摘することで、教育の倫理を論じる。言語論的転回の徹底に加え、他者論的転回の必要性という視座から、合意を目指すコミュニケーション方略としての討議倫理学の妥当性・可能性を教育学の立場から新たに示す。



目次

序章 問題関心と研究の課題―討議倫理学と教育学
第1章 アーペル討議倫理学の基本枠組―一九七〇年代の講論を中心に
第2章 アーペル討議倫理学の責任論―ヨナス責任論との比較
第3章 現代社会における責任性とその形成―アーペルの「共同責任」概念を手がかりに
第4章 超越論的語用論的な討議倫理学の教育実践への適用―相互主体的対話実践を可能にする手立て(1)
第5章 言語能力の発達段階を踏まえた討議主体形成―相互主体的対話実践を可能にする手立て(2)
第6章 ハーバーマス討議倫理学の限界が示唆する道徳教育の構想原理―教育学における討議倫理学研究の他者論的転回(1)
第7章 アーペル討議倫理学の逆説的構造が示唆する教育の倫理―教育学における討議倫理学研究の他者論的転回(2)
終章 アーペル討議倫理学の教育学的意義



著者等紹介

丸橋静香[マルハシシズカ]
旧姓、井上。1973年長崎県生まれ。広島大学教育学部教科教育学科卒業。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。島根大学講師、同准教授を経て、島根大学大学院教育学研究科教授。博士(教育学)。教育哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




【ご確認ください】

ご注文確定時に在庫切れの場合もございます。
 ご注文時の在庫先によっては4日以上(〜7日)かかる場合もございます。 当ストアではお取り寄せのご対応を行っておりません。

ご予約品と既刊商品カート・ご注文番号が分かれます
 ひとつのご注文番号におまとめすることはできません。
 ※ご予約品のうち、発売日が同じ商品のみひとつのカート・ご注文番号でご注文可能です。
 ※送料はご注文番号ごとに計算されます。

■ギフトなどのためにお届け先を別住所に登録されましても、金額入りの明細書は商品に同梱されます。当ストアでは一切のギフト対応を行っておりません。

■ご注文・お問い合わせの前に「お買い物ガイド」「ご注意点」をよくお読みください。

■お届け日のご指定は承っておりません。

■「帯」はお付けできない場合がございます。