内容説明
日米戦争で、生まれ育った母国アメリカと戦わざるを得なかった日系アメリカ人たちの懊悩と運命を描く異色、感動を呼ぶノンフィクション。
目次
第1章 時代に翻弄された日系アメリカ人(日系アメリカ人と太平洋戦争;帰米二世;二重国籍問題;滞日ニ世の実数;日本軍兵士になった二世の数)
第2章 国内外の聞き取りから(母国の銃弾に倒れる―斎藤ベン孝雄;ブッシュ元大統領の友となる―岩竹ウォーレン信明;帰米ならず―吉田ジム克己;シベリアに抑留される―佐野ピーター巌;アメリカは故郷―西村ケイ克哉;大和魂―安田ヘンリー章一郎;日系カミカゼパイロット―岩崎マイク幸次郎)
第3章 選択できない人生(最後の語り;アイデンティティ;選ぶことのできない人生;「しかたがない」思想;戦争の重さ)
著者等紹介
門池啓史[カドイケヒロシ]
昭和52年、慶応大学卒業後、中小企業の経営に十数年携わる。バブル経済崩壊後、知人に経営を譲る。その後大学院に入学し、修士課程を経て博士課程に在籍しながら大学講師も勤める。移民、戦史研究のほか、国際交流にも携わる。愛知県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)