商品説明内容説明
歳月が心身の傷を癒やす。爆心地に近い焦熱地獄のもとで全身を焼かれての肉体的苦痛。かけがえのない親族や友人、知人を奪われての深い悲しみ。原爆の傷跡は78年が過ぎた今もなお、肉体と脳裏に刻まれたままである。だからこそ、普段の言葉に真の心や不戦の教訓が隠されている。
目次
高野鼎…家族の絆
寺前妙子…三十三年目の訃報
中尾伝…火の海
室積淑美…モンペ姿の妹
橋本明…前夜の酒盃
高蔵信子…二人の生と死
島原稔…泉水の少女
田岡英子…乳房の悲しみ
小松清興…一人だけの日々
金分順…日本との決別
著者等紹介
江成常夫[エナリツネオ]
1936年、神奈川県相模原市生まれ。写真家・九州産業大学名誉教授。1962年、毎日新聞社入社。64年の東京オリンピック、71年の沖縄返還協定調印などの取材に携わる。74年に退職し、フリーに。同年渡米。ニューヨーク滞在中に、米将兵と結婚して海を渡った「戦争花嫁」と出会い、78年カリフォルニアに彼女たちをたずねて撮影取材。以後、アジア太平洋戦争のもとで翻弄され、声を持たない人たちの声を写真で代弁し、日本人の現代史認識を問い続ける。また、写真と文章を拮抗させた「フォトノンフィクション」を確立する。写真集に『百肖像』(毎日新聞社、1984年・土門拳賞)、『まぼろし国・満洲』(新潮社、1995年、毎日芸術賞)など。著書に『花嫁のアメリカ』(講談社、1981年、木村伊兵衛賞)、『シャオハイの満州』(集英社、1984年、土門拳賞)など。紫綬褒章など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
歳月が心身の傷を癒やす。爆心地に近い焦熱地獄のもとで全身を焼かれての肉体的苦痛。親族や友人、知人を奪われての深い悲しみ。原爆の傷跡は82年が過ぎた今も、肉体と脳裏に刻まれたままである。だからこそ、普段の言葉に真の心や不戦の教訓が隠されている。
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