内容説明
勝者の視線から語られる歴史の中で、忘れられてきた残留日本人の姿。戦前の移民政策で3万人を超える日本人がフィリピンに移住した。その多くは、現地で相手を見つけて結婚し、地域社会と共存していた。だが、太平洋戦争の勃発で、彼らとその子どもたちの運命は大きく変わっていった…。
目次
1章 「あたしは日本人なんか大嫌いなのよ」
2章 太平洋戦争に翻弄された日本人移民とその家族
3章 日系二世との初めての出会い
4章 日本軍の最後の地、ルソン島にて
5章 たった一枚の紙切れが左右した日系二世の人生
6章 フィリピン日系人リーガルサポートセンター
7章 東南アジア最大の日本人町―まぼろしの「ダバオ国」
8章 ビサヤ諸島の大日本帝国陸軍
9章 マンゴーの島で待ち続けた妻
10章 第二の小野田寛郎を探しに
11章 「私はこの手で四人を殺しました」
12章 報復裁判―処刑されたある日系二世
著者等紹介
船尾修[フナオオサム]
写真家。1960年神戸市生まれ。筑波大学生物学類卒。出版社勤務の後、フリーに。アフリカ放浪後に写真表現の道へ。著書に『カミサマホトケサマ』(第9回さがみはら写真新人奨励賞)、『フィリピン残留日本人』(以上は冬青社、第25回林忠彦賞と第16回さがみはら写真賞、第1回江成常夫賞を受賞)、『満州国の近代建築遺産』(集広社、第42回土門拳賞受賞)、『日本人が夢見た満洲という幻影』(新日本出版社)など多数。現在は大分県の中山間地にて無農薬で米作りをしながら家族4人で暮らし、写真作品の制作を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
勝者の視線から語られる歴史の中で忘れられてきた残留日本人の姿。太平洋戦争の勃発で彼らとその子たちの運命は大きく変わっていった。『満州国の近代建築遺産』で第42回土門拳賞を受賞した著者の最新作!