内容説明
太平洋戦争で日系二世が配属されたのは、戦闘兵のみではない。日米双方の言葉に通じることから、情報部として六〇〇〇名が米軍の各部隊に配属された。そこでは、捕虜の尋問などの任務で日本兵と向き合うつらい運命が待ち受けていた。日本人の血を受け継ぎながらも、米兵として出兵したという日系二世の数奇な運命をたどる。
目次
アーチ・ミヤタケ
マンザナー日系人強制収容所
マイク・トクナガ
ケネス・カネコ
フローレンス・イズミ
タダシ・トウジョウ
ヤング・オー・キム
サダオ・ムネモリ上等兵の像
ボージュの森
セルジオ・カルレッソ〔ほか〕
著者等紹介
宍戸清孝[シシドキヨタカ]
1954年仙台市生まれ。1980年渡米。日本と米国の狭間で数奇な運命をたどる日系二世兵たちの取材を開始。ハワイを起点とし、米本土やイタリア、フランス、ドイツなどヨーロッパの戦跡を訪ね、彼らの軌跡を記録し続ける。1995年より「21世紀への帰還」と題して銀座ニコンサロンで写真展を開催し、同写真展は2015年の第6弾まで続いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)