内容説明
キャッツ、オペラ座の怪人、レ・ミゼラブル、エリザベート、レント、ウィキッドの魅力を分析する。ロンドン・ニューヨーク・東京の劇場をめぐり、多くの舞台を観劇した著者が、音楽とドラマの関係を軸に、話題のミュージカルを読み解く。
目次
第1部 ロンドン・ミュージカルの隆盛(『キャッツ』―猫のミステリー 「娼婦猫」の上昇をかたどる音楽;『ジーザス・クライスト=スーパースター』―音楽の機能を飛躍的に高めた革新性;『エヴィータ』―語りと音楽による異化効果;『オペラ座の怪人』―昇降する「時空と音楽」の魔力;『アスペクツ・オブ・ラヴ』―「あの時の思い」を甦らせる音楽 ほか)
第2部 ブロードウェイ・ミュージカルの復興(『ラグタイム』―ミュージカルは進化する;『ライオンキング』―多文化ミュージカルの幕開け;『レント』―現代のボヘミアン讃歌;サム・メンデス版『キャバレー』―頽廃の果ての衝撃;『シカゴ』―時代を先取りした悪徳の栄え ほか)
著者等紹介
小山内伸[オサナイシン]
新聞記者・評論家。1959年生まれ。慶応義塾大学文学部卒。86から88年まで観劇目的でロンドンに滞在。89年、朝日新聞社入社。94年から東京本社・学芸部(現・文化グループ)で主に文芸を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)