内容説明
軍事力は「愚かな力」であり、必然的に軍拡競争を招く!反戦・護憲を訴え、弁護士として六〇年を生きた著者による現代への警鐘。
目次
第1部 非暴力抵抗という闘い(自由民権「抵抗権」の源流から沖縄の非暴力抵抗へ;故郷岐阜の自由民権運動から見えてきたもの;新憲法の誕生から六〇年代の抵抗権論争へ;沖縄戦、「非暴力」にこめる命どぅ宝;沖縄復帰は何を残したか;沖縄復帰五〇年、沖縄と本土を結ぶ)
第2部 今こそ平和的生存権を(なぜ、「平和的生存権」か;「平和的生存権」立法構想;参議院「憲法調査会」から;自民党憲法改正案批判)
第3部 国際連帯、非暴力抵抗の地下水脈を受け継ぐ(国連総会決議「平和への権利宣言」;ジーン・シャープの一九八の実践的非暴力行動;日本における非暴力抵抗の系譜;憲法と非暴力)
著者等紹介
大脇雅子[オオワキマサコ]
1934年、岐阜県出身。名古屋大学法学部卒業。弁護士・元参議院議員。沖縄高江への愛知県機動隊派遣違法住民訴訟弁護団長。弁護士として労働、公害問題や離婚等の家庭事件を数多く手がける。1992年、PKO法闘争のなかで、砂川事件判決の裁判官だった伊達秋雄氏から「いまこそ憲法擁護の大事なとき」と促され、社会党(現社会民主党)比例代表として出馬して当選。以後二期一二年にわたり参議院議員を務める。護憲と共に男女雇用機会均等法、パートタイム労働者の権利保護法、環境アセスメント法等の立法、法改正に尽力する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
自らの戦争体験、弁護士としてのPKO問題・沖縄基地問題への関わり、そして参議院議員としての憲法調査会での活動を通し、「平和的生存権」と「非暴力抵抗」を”武力によらない平和”のための運動の核心と捉える著者による警鐘の書。