内容説明
陣痛中の産婦の基本的ニーズをこのまま無視し続けていれば人類の存続は限りなく確実に難しくなっていく。鍵を握るのは「恥ずかしがりやのホルモン」オキシトシン。『プライマル・ヘルス』のオダン博士(産科医)が鳴らす人類の未来への警鐘。
目次
プラスチックが医療にもたらした革命
合成オキシトシン点滴は是か非か
産科実践に新基準が必要な理由
ヒトの「生まれ方」の長期的影響
オキシトシンシステムに未来はあるか
毒は徐々に効いてくる
もし私が赤ちゃんだったら
塗り替えに成功した母子分離の歴史
愛情ホルモンの分泌を左右する条件
オキシトシンは恥ずかしがりや
自宅出産から学べること
陣痛と帝王切開
薬物に依存しない疼痛緩和
薬漬けで行われてきた出産の将来
このままでいいのか?妊婦健診
21世紀を生きる世代の第一の目標
プラスチック時代の出産のコスト
著者等紹介
オダン,ミシェル[オダン,ミシェル] [Odent,Michel]
1930年生まれ。外科医。1962年から1985年までピティビエ総合病院(フランス)で外科および産科の責任者を務める。プライマル・ヘルス・リサーチ・センター(ロンドン)の開設者。1970年代に産科病棟へ家庭的な分娩室と水中出産用プールの概念を導入した。水中出産についての最初の医学論文(Lancet 1983)の執筆者であり、また児の生後1時間以内の哺乳開始に関する記事および「痛みのゲートコントロール理論」の産科への応用に関する記事の最初の執筆者でもある
大田康江[オオタヤスエ]
神戸市外国語大学英米語学科卒業。神戸大学医学部保健学科卒業後、湘南鎌倉総合病院お産センターで助産師として10年間勤務。途中、よりよい出産体験へのケアを探求すべく北里大学大学院修士課程家族看護学へ進学。同学同院修了後、現職
井上裕美[イノウエヒロミ]
1948年東京生まれ。東京農工大学獣医学科卒後、1980年千葉大学医学部卒業、茅ヶ崎徳洲会総合病院にて研修。1989年から湘南鎌倉総合病院に移り、1990年から仲間とお産の変革を始め、現在、湘南鎌倉総合病院産婦人科部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
陣痛中の産婦の基本的ニーズをこのまま無視し続けていれば、人類の存続は限りなく確実に難しくなっていく。『プライマル・ヘルス』のオダン博士(産科医)が鳴らす人類の未来への警鐘。鍵を握るのは「恥ずかしがりやのホルモン」オキシトシン――。
【著者紹介】
順天堂大学医療看護学部母性看護学・助産学助教