内容説明
浦島太郎と鶴、小野小町と髑髏、絵と物語が誘う。日本の「絵本」「絵巻」はこう見る。源氏物語、酒呑童子、狭衣物語、鼠の草子、観音様の神話など、室町から江戸時代に流行した色鮮やかな空想の世界。付録・解題・影印資料『鶏鼠物語』・『雪女物語』・『伊吹童子』。
目次
絵巻物・絵本の世界はおもしろい―日本人の空想力がみえてくる
奈良絵本の種種相―架蔵本を通して
『狭衣物語』の絵画資料と歌
イメージ 焼き付けられた始原―架蔵『酒呑童子屏風』を読む
御伽草子・躍動する動物たち―『ふくろうの草子』・『鼠の草子』から
絵ものがたりの秘密―観音の神話をめぐりて
岩瀬文庫周辺の奈良絵本・絵巻
著者等紹介
石川透[イシカワトオル]
1959年生まれ。慶應義塾大学文学部教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)