目次
1 密教ランドへ(大乗仏教から密教へ;密教の成立と大日如来 ほか)
2 弘法大師空海の世界へ(弘法大師の教えとその展開;弘法大師空海と現代 ほか)
3 密教経典をひらく(密教の経典;秘蔵宝鑰)
4 密教を学び・修行する(歴史・教理の学び方;密教の教理に関する言葉 ほか)
著者等紹介
宮坂宥勝[ミヤサカユウショウ]
1921年長野県に生まれる。1948年東北大学文学部印度学科卒業。高野山大学教授、名古屋大学教授を経て、退官。文学博士。名古屋大学名誉教授。智山伝法院院長、真言宗智山派管長、総本山智積院化主等を歴任。2011年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
宇宙の真理を説く密教を、どう学ぶか。成立・発展から神秘思想との関連性、空海までをやさしく説明。基本経典の解説も併せて収録。宇宙の真理を説く密教を、どう学ぶか。成立・発展から神秘思想との関連性、空海までをやさしく説明。基本経典の解説も併せて収録。
“?密教ランドへ”は、主として大乗仏教における密教の成立とその位置づけ、密教の神秘思想に対する正当な評価、さらにはニューサイエンス(ニュー・エイジ・サイエンス)との関わり、とくに両者の思想的連動性をとり挙げてある。
“?弘法大師空海の世界へ”は、空海密教に対する理解と、曼荼羅思想が浄土信仰と融合して密厳浄土が形成されるまで、すなわち空海から覚鑁までの密教の軌跡をデッサンしたものである。
また“?密教経典をひらく”では、主要な密教経典として大日経・理趣経・金剛頂経について述べ、最後に空海の『秘蔵宝鑰』によって空海密教における十住心体系すなわち密教構成の世界像を窺う。
“?密教を学び・修行する”は、密教の基本的な教理と実践への入門ともいうべきものである。体験の宗教である密教は思想的な理解(教相)だけでなく、体験的な了解(事相)が伴わなければならないのは、むろんのことだからである。
以上、本書の内容構成はかなりバラエティに富んだものであって、おのずから密教入門の体裁をなすといえよう。(あとがきより)
? 密教ランドへ
大乗仏教から密教へ
密教の成立と大日如来
大乗仏教にみる奇跡
原始信仰の残滓
密教の神秘思想
曼荼羅の思想とニューサイエンス
? 弘法大師空海の世界へ
弘法大師の教えとその展開
弘法大師空海と現代
密厳浄土
? 密教経典をひらく
密教の経典
大日経とは
大日経
理趣経
理趣経訳解
金剛頂経
秘蔵宝鑰
? 密教を学び・修行する
歴史・教理の学び方
密教の教理に関する言葉
真言とは何か
虚空蔵菩薩とは
密教の基本への手引き
阿字観へのいざない
あとがき
宮坂宥勝[ミヤサカユウショウ]
著・文・その他