回想 マルクス貨幣・信用論の虚構

著者:楊枝 嗣朗【著】
出版社:文眞堂

商品説明

内容説明

貨幣は商品交換から発生し、近代的信用制度は産業資本の創造物であるという『資本論』の常識は、言わば「神話」に類するものであり、「新しい信用論」と呼ばれた「マルクス信用理論体系」なるものも、そうした虚構に依拠して構築されたものである。戦後信用論研究を回顧し、信用貨幣、「信用の基本規定」の誤解、株式会社(有限責任制、法人格成立の根拠)、金融資本論の閉塞を論じる。



目次

序章 マルクス貨幣・信用論の虚構
第1章 支払決済システムと信用貨幣―信用貨幣生成の根拠―(「一覧払債務貸付」の根拠をめぐる混迷;川合一郎氏の信用貨幣論の変遷;銀行券と預金通貨;結びに代えて―貨幣取扱業務・支払い決済システム・信用貨幣)
第2章 資本の回転と信用―「信用の基本規定」をめぐる誤解―(「信用の基本規定」をめぐる誤解―『要綱』における「資本一般の形態諸規定」と「信用の必然性」―;「流通時間の止揚」と信用―引受信用、手形割引、資本信用、不動産担保融資等―;マルクス信用理論体系と資本市場)
第3章 株式会社の成立―有限責任制、法人格生成の根拠―(資本調達視角からの株式会社論;株式会社の成立―株主の有限責任制、法人格の根拠―)
第4章 金融資本論の閉塞―松井和夫著『セキュリタイゼーション』に寄せて―(戦後のフィナンシャル・イノベーション―概観―;大企業と大銀行の関係―「金融資本論」をめぐって―;松井氏の金融資本論の転換;結びに代えて―金融資本論の閉塞)
文献解題『イギリスにおける商事法の発展―手形が紙幣になるまで―』(J・S・ロジャーズ著、川分圭子訳、弘文堂、2011年発行)
書評『21世紀の貨幣論』(フェリックス・マーティン著、遠藤真美訳、東洋経済新報社、2014年)



著者等紹介

楊枝嗣朗[ヨウジシロウ]
1943年10月生。大阪市立大学大学院修士課程修了。佐賀大学名誉教授。商学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




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