内容説明
トヨタの製品開発力は、外注先を含めた開発試作工場の生産性と品質の高さにもあった。開発試作工場に構築されたセル生産システムの自己完結と自己管理の考え方は外注先にも適用し、納期遵守率の大幅向上を実現した。工場責任者が構想した新たなリーン生産思想を通して、生産システムの自律化と統合化の原理とアプローチを考察した増補改訂版。
目次
序章 セル生産システムの課題―自律化と統合化の視点より
第1章 トヨタ生産システムの自律化と統合化―大野耐一の経営思想から
第2章 トヨタの開発試作工場に導入されたセル生産システム
第3章 セル生産システムの導入による工場現場の自律化―トヨタの開発試作工場を事例として
第4章 セル生産システムの導入による工場現場の統合化―トヨタの開発試作工場を事例として
第5章 セル生産システムの導入による工場現場の統合化―トヨタの開発試作工場の外注先を事例として
第6章 工場現場の従業員から見たセル生産システムの実態―トヨタ・開発試作工場の元従業員の座談会より
終章 セル生産システムの自律化と統合化―トヨタの開発試作工場の新たな課題と試み
著者等紹介
信夫千佳子[シノブチカコ]
1958年大阪市中央区に生まれる。2008年桃山学院大学経営学部教授。主な業績:『ポスト・リーン生産システムの探究―不確定性への企業適応』文眞堂、2003年。(平成15年度工業経営研究学会賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)