商品説明内容説明
産業振興は十分なセンスメーキングを行うことが起点となる。腑に落ちるシンボルが生成されると、市場探索や技術キャッチアップのためにメタ知識、経験知をシェアし合う場が生まれる。越境学習の結果、地域の知識ストックが向上し、経済効果を誘発する。本書は、OSSのRubyを核とした振興に取り組む島根県・松江市の事例を端緒として、その連環を実証。
目次
第1章 産業振興と知識の共有(問題の所在;研究の目的;研究対象とする産業振興の事例;事例の調査方法;本書の構成;補論 ソフトウェア産業とオープンソースソフトウェア)
第2章 セクターを越えてシェアされるシンボル―センスメーキングの視点から(センスメーキングとセンスギビング;組織をまたいだセンスメーキングとシンボル;シンボル仮説の提示;事例の記述;考察;おわりに)
第3章 企業を越えてシェアされるメタ知識―トランザクティブ・メモリーの視点から(知識とトランザクティブ・メモリー;知識交換を促進するテンポラリー・クラスター;トランザクティブ・メモリーの獲得と伝搬;事例の記述;考察;おわりに)
第4章 職場を越えてシェアされる経験知―実践共同体の視点から(正統的周辺参加と実践共同体;経験知の交換を促す勉強会;越境的学習仮説の提示;事例の記述;考察;おわりに)
第5章 境界線を越えてシェアされる知識(発見事項;残された課題;おわりに)
著者等紹介
北真収[キタマサノブ]
摂南大学経営学部教授。1954年9月和歌山県生まれ。20数年間、メーカーや(株)野村総合研究所にて、企画・調査や海外業務などに携わる。2004年、北九州市立大学経済学部に赴任、その後、大学院・教授。2012年、岡山大学経済学部/大学院・教授。2018年から現職。専門は経営戦略、組織再生。東京工業大学大学院社会理工学研究科経営工学専攻博士後期課程修了。博士(学術)(東京工業大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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