内容説明
企業の機能的要素が有機的「バランス」を取ることにより、その競争優位が実現されるという認識の下で、企業行動の本質をシステムの要素間での「バランス」と、柔軟な「全体システム」の両面から捉え、こうした「バランシング」の問題を、経営学・商学と経営工学にまたがる文理融合型のアプローチで論じる。
目次
第1部 バランシングの経営管理(経営管理における経営資源と意思決定;人的資源の管理と支援;財務管理・経営分析と金融工学;情報管理における情報量とファジィ・エントロピー;情報の非対称性と合意形成メカニズム;コミュニケーション・ネットワークにおける低エネルギーと高エントロピーの調和モデル;現代の企業とCSR)
第2部 バランシングの経営戦略(顧客満足(CS)のためのマーケティング戦略
グローバル・ビジネスにおける標準化と現地適応化の調和問題
新製品開発とイノベーション
リエンジニアリング(BPR)とサプライチェーン・マネジメント(SCM)
M&AとWWWアライアンス)
第3部 バランシングの生産システム(少品種多量生産と多品種少量生産;需要予測と生産計画;品質管理における効率性と安全性の調和;MRPシステムとJITシステム;循環型生産システムと循環志向型クォリティ)
著者等紹介
鄭年皓[ジョンニョンホ]
愛知淑徳大学ビジネス学部准教授。博士(商学)
山下洋史[ヤマシタヒロシ]
明治大学商学部教授。博士(工学)、博士(商学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)