内容説明
食糧資源である海の魚を、長く安定的に利用していこうという発想のもと、現在では国際的な水産資源管理が行われている。一方で、魚は野生生物であり、生物多様性の観点から保全する必要があるという考え方もある。資源としての利用と、生物としての保全と、どのように折り合いをつけるのか?野生生物の商取引を規制する「ワシントン条約」のしくみや国際会議での議論を紹介する。
目次
第1章 ワシントン条約(CITES)とは
第2章 ワシントン条約とクロマグロ掲載問題
第3章 陸生動物の保全とワシントン条約
第4章 保全生態学の考え方
第5章 水産資源管理の考え方
第6章 生態系管理の考え方
第7章 環境保護団体とワシントン条約
ケーススタディ
著者等紹介
中野秀樹[ナカノヒデキ]
国立研究開発法人水産総合研究センター国際水産資源研究所
高橋紀夫[タカハシノリオ]
国立研究開発法人水産総合研究センター国際水産資源研究所(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)