内容説明
戦前のスポーツ界で大きな存在であった満洲を中心に、朝鮮・台湾・内地で活躍した、帝国日本のアスリート35人。「帝国日本」を内包しながらスポーツに取り組み、多様に生きたあるいは生きざるをえなかった、それぞれの人生を描き、満洲・朝鮮・台湾・内地をあわせた帝国日本におけるスポーツの全体像を明らかにする。
目次
第1部 満洲(中村是公―満鉄総裁とスポーツ;河本大作―軍人と野球 ほか)
第2部 朝鮮(朴錫胤―野球と朝鮮人エリート;李相佰―帝国日本スポーツ界と朝鮮知識人 ほか)
第3部 台湾(ラケナモ―台湾原住民陸上選手のさきがけ;張星賢―台湾人初のオリンピアン ほか)
第4部 内地(フランクリン・H.ブラウン―スポーツ事業を展開したYMCA指導者;鈴木武―学生陸上を後援したドン・キホーテ ほか)
著者等紹介
高嶋航[タカシマコウ]
1970年生まれ。京都大学大学院文学研究科教授
金誠[キンマコト]
キム・ソン。1974年生まれ。札幌大学地域共創学群教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)