内容説明
ビットコイン、リブラ、中銀デジタル通貨など“暗号通貨”の時代に蘇る天才ハイエクの「理想の通貨」論。
目次
具体的な提案
基礎的な原理の説明
貨幣発行における政府独占の起源
政府特権の濫用の歴史
法貨の神秘性
グレシャムの法則をめぐる混乱
並行通貨と貿易決済通貨
民間通貨の発行
発券銀行間の競争
閑話休題―貨幣の定義について
競争通貨の価値はコントロールできるか
どんな通貨が選ばれるのか
貨幣のどの価値が重要か
貨幣数量説が無用であることについて
通貨供給の望ましいあり方
フリーバンキング
全面的インフレ、デフレはもはや生じないか
金融政策はもはや不要かつ存続不能である
固定相場制より望ましい規律
国ごとに通貨圏を形成すべきか?
政府財政と支出への影響
移行期に検討すべきこと
国家からの保護
長期的展望
結論
著者等紹介
ハイエク,フリードリヒ[ハイエク,フリードリヒ] [Hayek,Friedrich]
1899〜1992。オーストリア・ハンガリー帝国の首都ウィーン生まれの経済学者、哲学者。ウィーン大学で法学と政治学の博士号を取得。ルートヴィヒ・フォン・ミーゼスらの流れを汲むオーストリア学派の一員として、ケインズ、オスカー・ランゲらと論争を展開した。1931年にロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)教授。1944年刊行の『隷従への道』は英米でベストセラーに。1950年シカゴ大学教授。1962年からフライブルク大学教授。1974年ノーベル経済学賞受賞
村井章子[ムライアキコ]
翻訳家。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)