内容説明
ポスト・ブレクジット時代の新たなイギリス帝国史研究の嚆矢。感情的・経済的・軍事的紐帯の関係に注目しながら、イギリス帝国からコモンウェルスへの歴史的変化を考察する。
目次
総論 ブリティッシュ・ワールド論の射程
第1章 ブリテン・アイルランド間の民兵互換―ブリティッシュ・ワールド「本国」における紐帯
第2章 インドにおけるイギリス自由主義的帝国主義
第3章 時計時間の移植と管理―イギリス帝国の植民地天文台と時報技術
第4章 ジェントルマン資本主義論が言わずにすませ、見ずにすませていること―ブリティッシュ・ワールド論との関連で
第5章 帝国特恵関税同盟構想の理想と現実―ジョゼフ・チェンバレンのヴィジョンの挫折
第6章 カナダ自由党と自由主義的帝国主義論
第7章 コモンウェルスという神話―殖民・植民地主義、大ブリテン構想、ラウンド・テーブル運動をめぐる系譜学
第8章 第二次大戦戦時中にブリティッシュなるものを放送する―ラジオとブリティッシュ・ワールド
第9章 アトリー政権期のコモンウェルス防衛と南アジア
第10章 独立後インドの「軍事的自立化」とイギリスの位置
著者等紹介
竹内真人[タケウチマヒト]
ロンドン大学大学院(キングス・カレッジ)博士課程修了(Ph.D.(History))。現在、日本大学商学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)