内容説明
竹はその繁殖力と多様な種類、また軽くて柔軟性に富むという特性から、日本人の暮らしの中で、古くから生活用具の素材として用いられてきました。著者はこの竹を編む楽しさを多くの人に体験してもらうと、シリーズで各種の製品の製作方法を紹介しています。本書では、入門技法として「色紙掛け」「六つ目カゴ」「買い物カゴ」の作り方を解説しました。
目次
第1章 日常生活と竹(竹のさまざまな利用法;竹の種類と竹細工用の竹;日本で見られる主な竹・笹・バンブー;竹の売り買いと単位;竹細工の従事者)
第2章 竹を知る(竹の成長;竹の伐採時季;竹の伐採方法;竹の年齢;竹の油抜きと保存)
第3章 竹を編む準備(竹を編む楽しみ;竹の主な編み方;竹を編む心得;竹細工の主な道具紹介;竹ヒゴ作り)
竹を編む 色紙掛け
六つ目カゴ
買い物カゴ
著者等紹介
稻垣尚友[イナガキナオトモ]
1942年、東京生まれ。熊本県の人吉盆地で竹に関わる修業をする。師匠は農具を専門に作る人で、動力農機具が未発達で、プラスティック製農具も世の中に出回っていない時代に活躍した人だった。その後、籠屋が産業として成り立たなくなり、そうした下降線をたどる中で、籠編みを習い始める。腕一本で家族を養っていくには工夫が必要であった。習得した技をアレンジして、農具以外の籠を編んだ。また、竹をヒゴに細工するばかりでなく、丸のまま使って家具作りも手がけ、市場を都会に求めた。個展も開催する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
多くの人に竹を編む楽しさを体験してほしいと言う著者が、色紙掛・六ツ目カゴ・買い物カゴの制作プロセスを豊富な写真で丁寧に解説。ザルやカゴの基本的な編み方から応用まで、順を追ってじっくりマスターできます。
※2009年6月初版刊行の同名書籍のカバーデザインと定価を変更して再刊行したものです。内容に変更はありません。