内容説明
「さっちゃん」は60年もの間、独自の表現を手探りしながら、花鳥風月の木版画に細やかな美と、豊かな感情を込めてきました。そして、多くの人の心に希望と愛を投げかけてきました。花は楚々として愛おしく、擬人化された動物たちの表情にはユーモラスなところ、ペーソス等を感じます。愛情深く刻まれた木版画に同時代を生きた人々への共感が深められており、心にしみいります。地上に降りた天使の木版画でしょうか。
目次
感じること想うこと
木版画あれこれ
かわいい動物たち
さっちゃんの木版画教室
小さな花の歳時記
木版画を楽しむ
季節いろいろ
星座とかるたと花札
楽しいミニ読本
木版画作成の考え方
絵日記
俳句・和歌
著者等紹介
高橋幸子[タカハシサチコ]
昭和16年神奈川県逗子生まれ。彫刻界で木彫の鬼才と呼ばれた故・高橋英吉の長女として生まれる。父英吉は31歳の若さでガダルカナルにて戦死。亡父の残した豊富なデッサンや遺作を高校一年生から独学し、花鳥風月を刻み、独自の作風を編み出した。個展多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
花は楚々として、擬人化された動物たちの表情にはユーモアとペーソスが漂う。独自の木版表現を追求してきた著者による久々の作品集。
高橋幸子[タカハシサチコ]
昭和16年神奈川県逗子生まれ。彫刻界で木彫の鬼才と呼ばれた故・高橋英吉の長女として生まれる。父英吉は芸大卒業後、28歳の若さで代表作「潮音」で第3回文展の特賞を受賞するが31歳の若さでガダルカナルにて戦死。亡父の残した豊富なデッサンや遺作を高校一年生から独学し、花鳥風月を刻み、独自の作風を編み出した。個展多数。「かまくら春秋」の表紙画を担当中。