内容説明
戦争は最大の環境破壊だ!戦争終結47年後の今もエージェントオレンジ/ダイオキシンは人と自然を破壊し続けている。絶望的な脅威に向き合ったかつての敵2人の研究者が、世界へ発信する。ウクライナ戦争のいま、私たちが知っておくべきこと。
目次
エッセイ:私たちはいかにしてここにたどり着いたか、そして次の目標は何か
南部ベトナムでは今もなおダイオキシン汚染が存在しているのか
エージェントオレンジ/ダイオキシンに誰が曝露したのか。また、ベトナムにはエージェントオレンジ被害者はどのくらいいるのか
ダイオキシンへの曝露は先天性欠損症と生殖障がいをもたらすのか
森林の生態はエージェントオレンジの撤布による影響から回復したか
アメリカ人はエージェントオレンジについて何を知り、どのように支援するつもりなのか
ベトナムはエージェントオレンジ被害者のために何をしているか
アメリカはこれまで何をしてきたのか
エージェントオレンジ被害者には何が必要か
エージェントオレンジの問題はアメリカもしくは他の地域の裁判所で解決できるのか
エージェントオレンジをめぐる2国間関係は時間とともにどのように変化し、今日の状況はどうなっているのか
エージェントオレンジの未来
著者等紹介
レ・ケ・ソン[レケソン] [Le Ke Son]
1954年ベトナム生まれ。陸軍医科大学卒業後、医学博士号(毒学)を取得。2004年から2014年まで、天然資源環境省33委員会事務局長として戦争遺産処理の一番大事な時に、ダイオキシン汚染対策や被害者救援対策などに奔走。環境保護の国家管理に努め、国と人民に奉仕した
ベイリー,チャールズ・R.[ベイリー,チャールズR.] [Bailey,Charles R.]
1945年生まれ。プリンストン大学卒業後、コーネル大学で博士号取得(農業経済学)。その後フォード財団駐在員として、バングラデシュ、インド、ネパール、スリランカで活躍。特にベトナムではレ・ケ・ソン氏とタッグを組んで、ダイオキシン除染の実現とエージェントオレンジに起因する枯れ葉剤障がい者支援に奔走。専門分野は公共政策
北村元[キタムラハジメ]
大阪市出身。日本大学卒業。テレビ朝日にアナウンサーとして入社後、報道局へ異動。バンコク、ハノイ、シドニーの各支局長を務める。1989年にベトナムのエージェントオレンジ被害者支援を開始。1999年、「戦争後遺症による障害児支援」で、ハノイ市より表彰
野崎明[ノザキアキラ]
青森県出身。東北大学大学院経済学研究科博士課程中退。東北学院大学名誉教授。専攻は開発経済学
生田目学文[ナマタメノリフミ]
宮城県出身。デンバー大学ジョセフ・コーベル国際学大学院博士課程修了(国際政治学博士)。東北福祉大学総合マネジメント学部教授。専攻は国際安全保障・人間の安全保障
石野莞司[イシノカンジ]
北海道出身。東北福祉大学総合マネジメント学部教授。現在の専攻は国際協力
桑原真弓[クワハラマユミ]
宮城県出身。東北福祉大学総合マネジメント学部教授。専攻は有機化学、ジェンダー平等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
レ・ケ・ソン[レ ケ ソン]
著・文・その他
チャールズ・R・ベイリー[チャールズ アール ベイリー]
著・文・その他