内容説明
豊かな消費市場として発展を始めたアフリカが、18・19世紀の世界経済の興隆に果たした役割とは。奴隷貿易史観をこえ、現地の動向からインド綿布への旺盛な需要がもたらしたインパクトを実証、グローバル化の複数の起源を解き明かし、西アフリカの人々の主体的活動に新たな光をなげかける。
目次
序章 西アフリカとインド綿布からみるグローバル経済史
第1章 西アフリカの海上貿易―大西洋奴隷貿易から「合法的」貿易への移行
第2章 セネガル川下流域のインド綿布ギネ市場―19世紀前半における消費主導の貿易
第3章 西アフリカ向けインド綿布の調達―英仏による管理と投資
第4章 仲介者としてのヨーロッパ商人と西アフリカ―流通における奴隷貿易以降の変化と連続性
終章 西アフリカと近代世界経済の興隆
著者等紹介
小林和夫[コバヤシカズオ]
1985年生。2016年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス(LSE)にてPhD(経済史)取得。日本学術振興会特別研究員(PD)、大阪産業大学経済学部専任講師を経て、早稲田大学政治経済学術院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
豊かな消費市場として発展を始めたアフリカが、18・19世紀の世界経済の興隆に果たした役割とは。奴隷貿易史観をこえ、現地の動向からインド綿布への旺盛な需要がもたらしたインパクトを実証、グローバル化の複数の起源を解き明かし、西アフリカの人々の主体的活動に新たな光をなげかける。