内容説明
3.11後の最大の焦点。東日本大震災と原発事故は、日本電力業のすがたを根底から変えてしまった。福島への補償から電源エネルギー構成の再編、10電力体制の終焉まで、政策と経営戦略の包括的検討により原発事故前後25年の実態を解明、真の課題のありかを特定し、電力業の歴史的再生へむけた道筋を示す。
目次
序章 歴史的転換への道(本書の課題と性格;歴史的文脈をふまえた電力改革への提言 ほか)
第1章 電力小売部分自由化の時代―1995〜2010年(頓挫した自由化;市場の飽和 ほか)
第2章 東京電力・福島第一原子力発電所事故と原子力安全・保安院(事故の概要;原子力安全・保安院をめぐる問題状況 ほか)
第3章 電力小売全面自由化の時代―2011〜2020年(小売全面自由化と発送電分離;節電と電化の交錯 ほか)
終章 歴史的転換の先にあるもの(日本電力業の歴史的転換;原子力発電をどうするか ほか)
著者等紹介
橘川武郎[キッカワタケオ]
1951年生。1983年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。青山学院大学経営学部助教授、東京大学社会科学研究所教授、一橋大学大学院商学研究科教授、東京理科大学大学院イノベーション研究科教授等を経て、国際大学大学院国際経営学研究科教授。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)