内容説明
従属的低成長は余儀なくされたものか?累積債務、ハイパーインフレ等の経済失政を教訓に、新たな成長戦略を模索するラテンアメリカ諸国の経済史を、1820年代独立以降のマクロデータの丹念な解析によって描き出し、その全体像を一新した初の本格的通史。ラテンアメリカ世界を通観する経済史研究の決定版。
目次
ラテンアメリカの経済発展―展望
独立から19世紀中頃までの、ナショナルアイデンティティー
輸出部門と世界経済、1850‐1914年頃
輸出主導型成長―供給面
輸出主導型成長と非輸出経済
第一次大戦とその後
1930年代における政策・実績・構造変化
戦争と新国際経済秩序
戦後期における内向きの開発
新貿易戦略と債務主導型成長
債務、調整、そして回復
著者等紹介
バルマー=トーマス,ビクター[バルマートーマス,ビクター][Bulmer‐Thomas,Victor]
1948年生まれ。ロンドン大学ラテンアメリカ研究所(ILAS)所長を経て、現在は英国国際問題研究所(Chatham House)所長。英国のみならずヨーロッパを代表するラテンアメリカ経済の研究社である。本書では、計量経済学の手法を駆使しながら、歴史学、政治学など幅広いアプローチで植民地時代から現在までのラテンアメリカ経済史を丹念に分析した。本書のスペイン語版、中国版は好評を博し、国際的にも高い評価を受けている
田中高[タナカタカシ]
中部大学国際関係学部教授
榎股一索[エノマタイッサク]
鹿児島大学法文学部助教授
鶴田利恵[ツルタリエ]
四日市大学経済学部助教授
出版社内容情報
ラテンアメリカ地域は従属的低成長を余儀なくされたのか? 累積債務、ハイパ
ーインフレ等の経済失政を教訓に、新たな成長戦略を模索するラテンアメリカ諸国の
経済史を、1820年代独立以降のマクロデータの丹念な解析によって描き出し、その全
体像を一新した初の本格的通史。
目次:
第1章 ラテンアメリカの経済発展――展 望/第2章 独立から19世紀中頃まで
の、ナショナルアイデンティティー/第3章 輸出部門と世界経済、1850-1914年頃/
第4章 輸出主導型成長――供給面/第5章 輸出主導型成長と非輸出経済/第6章 第
一次大戦とその後/第7章 1930年代における政策・実績・構造変化/第8章 戦争と
新国際経済秩序/第9章 戦後期における内向きの開発/第10章 新貿易戦略と債務主
導型成長/第11章 債務、調整、そして回復/結 論/補論 1990年代のラテンアメ
リカ経済