コロナ危機と欧州福祉レジームの転換

著者:福原 宏幸/中村 健吾/柳原 剛司【編】
出版社:昭和堂(京都)

商品説明

内容説明

2020年に始まったコロナ・パンデミック。EUとその加盟国はどのように対応したのか。各加盟国の対策と中長期的な復興戦略は、欧州の福祉レジームに重大な変化をもたらしつつある。EUの戦略、9つの加盟国の社会保障制度の分析を通し、その持続と転換を浮き彫りにする。



目次

コロナ危機を経てEUは社会的な連邦主義へ向かうのか―経済・財政ガバナンスと医療・福祉レジームの改革
第1部 コロナ危機下の雇用・家族政策(雇用・福祉領域におけるフランスのコロナ対応―マクロン政権は何をしたのか;コロナ危機下におけるデンマークの雇用と社会保障―北欧福祉国家は危機にどのように対応したのか;コロナ危機下におけるハンガリーの雇用・家族政策―オルバーン政権の家族政策再論)
第2部 コロナ危機下の所得保障制度の役割(ドイツにおける市民手当導入とコロナ・パンデミック―所得保障はどう変わるか;オランダにおけるコロナ危機対策と最低生活保障―パンデミックは福祉国家をどのように変化させたか;スウェーデンにおける所得補償と就労支援政策―普遍的福祉国家制度は市民の暮らしを守るのか)
第3部 コロナ危機にともなう福祉の担い手の変容(コロナ危機に揺れるイタリア―分断・慈悲・友情・連帯・家族の責任;コロナ危機とベルギー連邦政府の対応―分権化のなかでの反貧困・社会的包摂政策;イギリスにおける国家‐市民間関係の変容―パンデミックはシティズンシップに何をもたらしたか)



著者等紹介

福原宏幸[フクハラヒロユキ]
大阪市立大学名誉教授。博士(経済学)。専門は社会政策

中村健吾[ナカムラケンゴ]
大阪公立大学大学院経済学研究科教授。博士(文学)。専門は社会思想史

柳原剛司[ヤナギハラツヨシ]
松山大学経済学部教授。博士(経済学)。専門は社会保障論、比較経済システム論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




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