内容説明
アダム・スミスやミル、ケインズなど、経済学者たちは、どのような方法論を用いて経済学を研究してきたのでしょうか?経済学における、さまざまな学派の成り立ちや展開、現代的意義を探究しながら、経済学の歴史を学ぶ、新たな視点からの経済学史テキスト。
目次
第1部 経済学誕生への道程(経済学誕生以前の経済認識の枠組みはいかなるものであったか―ポリュビオス、アウグスティヌス、マキャヴェリ;経済秩序はいかに認識されるようになったのか―ケネー、チェルゴ、スミス)
第2部 経済学の確立・刷新・分岐(経済生活にとって人口と資源はどれほど基底的か―マルサス、シーニア;資本主義の把握において階級概念はいかなる意味で本質的か―リカードウ、マルクス、スラッファ;経済現象は主観的に説明すべきなのか―メンガー、ハイエク、ラッハマン;経済学はなぜ歴史的でなければならないのか―ドイツとイギリスの歴史学派;経済活動にとって制度はいかなる意味で本質的か―ヴェブレン、ミッチェル、クラークおよびタグウェル)
第3部 現代経済学への展開(経済学が功利主義に基礎を置くのはいかなる意味においてか―ヒューム、ベンサム、ピグー;経済学はどこまで数学的でなければならないのか―数理経済学の先駆者たちと開拓者たち;経済をマクロ的に捉えるということはどういうことか―マクロ経済学の「マクロ的」アプローチと「ミクロ的」アプローチ;ミクロ経済学は何を説明してきたのか―情報と合理性を巡る150年間、限界革命から行動経済学まで;経済学にとって方法論はいかなる意味で重要か―スミス、ミル、ウェイトリ、20世紀以降の科学哲学)
著者等紹介
久保真[クボシン]
関西学院大学経済学部教授
中澤信彦[ナカザワノブヒコ]
関西大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)