内容説明
戦没学徒の遺稿を集めた『きけわだつみのこえ』の中で特に重要とされる京大生・木村久夫の遺書。しかし、『わだつみ』に収録された遺書は、二つの遺書を合わせて大幅に編集されていた。知られざる「もう一通の遺書」を発掘し、改変を明らかにした東京新聞、中日新聞のスクープ。その二通の遺書全文を掲載し、記者による書き下ろしとともに、木村の人生とその最期の思い、木村が戦犯に問われた事件の真実に迫る。
目次
きけわだつみのこえ―木村久夫「もう一通の遺書」全文
『哲学通論』の余白に書かれた遺書
『哲学通論』の遺書の主な削除部分
木村久夫と二通の遺書について
著者等紹介
加古陽治[カコヨウジ]
1962年愛知県生まれ。東京外国語大スペイン語科卒業後、中日新聞社(東京新聞)に入社。司法、教育、ニュースデスクなどを担当。2002年度新聞協会賞を受賞した連載「テロと家族」取材メンバー(米国取材担当)。福島第一原発事故の発生した2011年3月から12年6月まで原発取材班の総括デスクを務め、取材班は、第60回菊池寛賞を受賞。12年7月から文化部長(現職)。「心の花」に所属する歌詠みでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)