内容説明
なぜ、「差別」を「けじめ」と読むのか。なぜ、葬式を出した家は喪中葉書を出すのか。なぜ、「かごめ、かごめの歌」で「夜明けの晩に鶴と亀はすべった」のか、等々。日常生活で気づかない部落差別を解明する!全国水平社100年に際して。高校、大学の学習実践から生まれた部落史の現風景と被差別民の文化・芸能・技術の創造力・部落解放運動の天皇制との闘いと戦争責任に迫る増補版!
目次
1部 部落史の風景(山椒太夫伝説と部落問題;最後の一向一揆を歩く;大和川付け替え工事と矢田の部落の起こり ほか)
2部 部落差別と天皇制(解放教育と天皇制;部落差別を拡大する雅子ブームの奸策;部落解放同盟の綱領・規約改正と問題点 ほか)
3部 部落史こぼれ話(けじめと身分制度;ぞうりかくしの歌と長吏坊;「かごめ」は遊女の逃亡を非難する歌かも? ほか)
著者等紹介
黒田伊彦[クロダヨシヒロ]
1936年生まれ、大阪学芸大学(現大阪教育大学)卒業、大阪府立富田林高校、長吉高校教諭等を経て、関西大学(社会教育計画論)、桃山学院大学(同和教育論)、浪速短期大学(部落問題論)、南海福祉専門学校(人権教育)非常勤講師を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)