内容説明
高齢者の「可能性」を引き出す看護実践!デンマークで保健医療システム創設に携わり、日本でも高齢者支援に長年取り組んできた著者が、日常のケアにリハビリテーションを取り入れる方法を紹介。あらゆる動作をトレーニングに活かし、高齢者の身体機能の維持・向上、フレイル予防などを図る看護ケアのポイントとノウハウがわかる。
目次
第1章 デンマークにおける高齢者ケア―日本との比較から学ぶ
第2章 高齢者をケアの対象ではなく主体的なパートナーにする―意思決定プロセスにかかわる重要な存在になる
第3章 リハビリテーションの成功の鍵は看護師が握る
第4章 寝たきりから杖歩行ができるまで―脳梗塞の後遺症がある人のリハビリテーション看護
第5章 デイサービスセンターでのリハビリテーション看護―考え方を少しだけ変えてみよう
第6章 特別養護老人ホームで生活する高齢者の思いを知る
第7章 特別養護老人ホームにおけるリハビリテーション看護の実践と成果―実習をとおして学ぶ
第8章 衰弱の連鎖を断ち切るために
著者等紹介
ホレンナー,レーネ[ホレンナー,レーネ] [Hollaender,Lene]
1948年生まれ。デンマークのオーフス大学で学び、1999年看護学修士取得。25年以上にわたり、コペンハーゲン市における高齢者・障害者のための社会的サービスおよび在宅介護サービスの維持発展に貢献。その後、スカンジナビア在宅介護コンサルタント(Scandinavian Home Care Consult)社とコペンハーゲン介護アカデミー(Copenhagen Care Academy)を設立し、同コンサルタント社社長、アカデミー理事長として、デンマークの先進的な社会福祉・保健介護部門で培った経験と成果を、海外へ紹介・普及させてきた。日本には日本看護協会などの招きで1988年に初来日。以後、来日を繰り返し、デンマークにおける実践にヒントを得た、滋賀県水口町の24時間巡回型サービスの立ち上げなどにかかわる。その後も、香川県や山梨県など全国各地の医療機関・介護施設等において、デンマークの実践に基づくリハビリテーション看護の手法などを取り入れ、コンサルテーションにあたってきた。また、旭川大学でも8年間教鞭をとり、看護学生の指導にもあたり、2017年3月に退官した
〓波千代子[タカナミチヨコ]
医療法人稲生会企画戦略室長。社会福祉士、公共政策学修士、北海道大学大学院法学研究科博士後期課程社会保障法専攻在学中
ホレンナー・アペル,ラーズ[ホレンナーアペル,ラーズ] [Hollaender Apel,Lars]
政治社会学修士。デンマーク国営放送(TV2 News Denmark)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)