内容説明
せっかくなら、「ポジティブ」なことにフォーカスしたほうが面白い―仕事のストレスと向き合っていたり、他者の評価に精神を削られたり、人間関係がうまくいかずに沈みがちだとしたら(←これ、すべて昔の私)、少なくとも「楽しそうに見える」イタリア人から何かヒントが得られるかもしれません。
目次
はじめに 「陽気で楽しそう!」の根底にあるもの
第1章 イタリア人の日常 飽きない毎日がそこにある
第2章 イタリア人の食生活 適当とこだわりの両極から生まれる美味しさ
第3章 イタリア人が愛するもの 大事なものへの果てなき愛情
第4章 イタリアの愉快な面々 味があって憎めないユニークな人々
第5章 イタリアでやっていくための処世術 うまくいかなくても笑いに変えるスピリット
第6章 イタリアで見つけた気負わない生き方 どうせなら人生は楽しんだもの勝ち
おわりに なんだかんだ言っても楽しい毎日
著者等紹介
中山久美子[ナカヤマクミコ]
1972年兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部西洋史学専修卒業。28歳でイタリアに渡り、語学学校とフィレンツェ大学で約2年間の学生生活ののち、現地で結婚。現在はトスカーナ州の田舎でフィレンツェ人の夫と2人の息子と暮らしている。2003年ごろより日本経済新聞社、世界文化社、地球の歩き方などのメディア取材、企業や研究者の視察、各種ビジネス、旅の分野にて、コーディネートから通訳までを一貫して行う。イタリアの旅情報や地域プロモーションなどをウェブメディアに寄稿。2015年にWebサイト「トスカーナ自由自在」を開設。バレーボールライターとしても活動を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
暮らしてみたら、ちょっとした「出来事」でも満足できる自分になりました。
イタリア在住20年余りの日伊通訳&コーディネーターが、なんだかんだあっても「人生を楽しめる天才」イタリア人の貴いすべてを明かす。
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歴史ある街並みや数々の芸術、そしてライフスタイルへの憧れなど、全世界から人気があるイタリア。
アモーレの国、食が豊かな国、陽気でとても楽しそうな国…… そんなイメージを持つ方も多いと思います。(中略)
しかし当然ながら、リアルなイタリア生活は、旅行とはまったく別のものです。
日本での常識が見事に覆され、最初の数年は驚きと戸惑いの連続でした。そんな私をよそにイタリア人は当然ながらマイペース。
いったいどうして、こんな風にいられるんだろう? と、日々翻弄されていたある日のこと、私は、彼らがよく使うフレーズに気づきました。(はじめにより)
第1章 イタリア人の日常 Vita quotidiana
〜飽きない毎日がそこにある
1. 意外と朝は早いイタリア人
2. イタリア人なぜこれほどまでにアイロンをかけるのか?
3. 田舎暮らしはお宝がいっぱい
第2章 イタリア人の食生活 Cultura alimentare
〜適当とこだわりの両極から生まれる美味しさ
1. 朝ごはんにエスプレッソ、イタリアのバール文化
2. カスタマイズは当たり前
3. 郷土料理に手を加えるな
第3章 イタリア人が愛するもの Sentimento sociale
〜大事なものへの果てしなき愛情
1. 家族は心のよりどころ
2. ジジババは育児に大活躍
3. 子どもは皆の宝
第4章 イタリアの愉快な面々 Personaggi fantastici
〜味があって憎めないユニークな人々
1. みんなの癒しの車掌さん
2. 捨てる電車あれば拾うバスあり
3. さよなら、メガネのおっちゃん
第5章 イタリアでやっていくための処世術 Arte di arrangiarsi
〜うまくいかなくても笑いに変えるスピリット
1. 予定は未定、がうまくいく
2. イタリア人を巻き込むのは吉か凶か?
3. やっぱり人づでが安心で最強
第6章 イタリアで見つけた気負わない生き方 Vivere senza prendersela troppo
〜どうせなら人生は楽しんだもの勝ち
1. 自分で選んだことに腹をくくる
2. 適当でも、完璧でなくても、行き当たりばったりでもいい
3. 足りないものは補ってもらおう